ソフトウェアやシステムは人間が開発する以上、不具合などが発生することはどうしても避けられません。こうした不具合を防ぐためにはソフトウェア製品の品質と適切な機能を保証することが欠かせませんが、その上で主要な役割を果たすのがソフトウェアテストです。ソフトウェアテストにはいくつかの手法がありますが、今回は「ホワイトボックステスト」というテスト技法について、詳しくご説明します。 1. ホワイトボックステストとはホワイトボックステストとは、どのコードの行がエラーを引き起こしているかをテストすることでプログラムのソースコードと内部構造を評価するテスト技法です。つまり、システムの内部構造がクリア(ホワイト)な状態を前提としたテストということです。 この技法はオープンボックステスト、クリアボックステスト、コードベーステスト、単純なボックステスト、ガラスボックステストとも呼ばれ、テスト対象は機能、機能モジュールなどのソフトウェアコンポーネントです。ホワイトボックステストは、ソフトウェア開発の初期でエラーを検出する上では最も効果的な手法です。 2. ホワイトボックステストのメリットとデメリット仮にGUI(Graphical User Interface、グラフィカル・ユーザ・インターフェース)が使用できなくてもテスト自体は早めに開始することが可能です。 開発者は、単体テストの作成中にホワイトボックステストを使用しますが、Junit (Java フレームワーク)、 PHPUnit (PHPフレームワーク)、NUnit (.Net フレームワーク) などの単体テスト補助ツールを利用することで品質保証における客観性を保証することができます。ただし、ホワイトボックステストを実行するテスターはコードを詳しく理解できる知識を持っている必要があります。また、コード構造によりテストケースの再利用はほとんど不可能です。 3.