ユーザビリティテスト

Rima Tran -

はじめに

アプリやウェブサイトを利用する時に「使いにくい」「この機能が分かりにくい」などと感じた経験はありませんか？テストには、バグを解決するだけでなく、上記のような不便さを改善し、ユーザーの満足度を向上させるという役割もあります。

この記事ではアプリやウェブサイトをより最適化するユーザビリティテストについて説明いたします

ユーザビリティテストとは？

ユーザビリティテストは、ユーザーエクスペリエンス（UX）テストとも呼ばれ、ソフトウェアアプリケーションの最適化を目的としたテスト手法です。少数のエンドユーザーを対象に、アプリやウェブサイトを使用してもらい、ユーザビリティテストの不具合を洗い出すという手法です。

ユーザビリティテストでは、主にユーザーのアプリケーションの使いやすさ、アプリの操作の柔軟性、ユーザーのニーズを満たす機能に焦点を当てます。

なぜユーザビリティテストが必要なのか？

ユーザビリティテストの目的は、ユーザーがウェブサイトをどのように操作しているかを理解し、その結果に基づいて変更を加えることです。

アプリやウェブサイトを簡単に操作、タスクを簡単に完了できることが重要です。そうでないと、ユーザーは他社のウェブサイトに移ってしまいます。

ユーザーを満足させるために、主にシステムの以下のパラメータに着目します。

1) 効率性

· ウェブサイトへのアクセス時間が早いこと。
· 目的の画面やウェブページに到達するために必要なナビゲーション、スクロールバーの使用場面が少ないこと。
· アプリやウェブサイト内の画面やページの形式が統一されていること。
· アプリやウェブサイトの中で情報を検索できること。

2) 正確性

· 連絡先や住所など、古いデータや不正確なデータが存在しないこと。
· リンク切れがないこと。

3) ユーザーフレンドリー

· アプリやウェブサイトの説明がわかりやすく、簡単に操作できること。
· ユーザーがアプリやウェブサイトを理解するためにサポートされていること。

ユーザビリティテストのメリットとデメリット

ユーザビリティテストにはメリットとデメリットがあります。

1) メリット

ユーザビリティテストでは、製品開発プロセスでは発見しにくい製品の問題点や不具合を発見することができます。また、製品リリース前にユーザーが抱える可能性のある問題のほとんどを 解決することができます。

問題を早期に発見すると、修正、費用もかからずに済むので、スタッフやスケジュールへの影響も少なくなります。

ユーザビリティテストでは、以下の結果を得られます：
· アプリやウェブサイトでメンバーが指定されたタスクを完了できるかどうか、またはどれくらいの時間で完了できるかが分かるようになる。
· ユーザーがアプリやウェブサイトなどにどのように満足しているかを確認できる。
· ユーザーの満足度を向上させるためにどのように変更すべきかが分かるようになる。
· アプリやウェブサイトのパフォーマンスがユーザーの目標を満たしているかどうかを分析できる。

実際にシステムを使用するターゲット・ユーザーから信頼性の高いフィードバックを収集することができるのもユーザビリティテストの１つの特徴です。

2) デメリット

メリットだけではなく、ユーザビリティテストにはいくつかのデメリットがあります。
· 計画やデータ収集に時間がかかる。
· ユーザビリティテストの問題の原因を解明することは困難である。

ユーザビリティテストにおいて、コストは慎重に検討する必要があります。また、ユーザビリティ・テスターの採用や管理にもコストがかかります。しかし、より高い顧客満足度、保持、リピートビジネスを得られるため、ユーザビリティテストは非常におすすめです。

ユーザビリティテストの手法

ユーザビリティテストの手法は、以下があります：

1) カードソーティング

ナビゲーション構造のテストによく使われています。ユーザーはアイテムのセットをグループに整理し、それらに名前やラベルを付けます。カードソーディングは、ユーザーインターフェイス、画面、ページ、機能の揃え方やグループ化を決定しやすくします。

2) 対面式テスト

このタイプのテストは、会議室のような環境で、1人または複数の実行者によって、小グループまたは個人で実施されます。ユーザーは、一連のタスクを動作させ、実行者は、質問したり、さらに詳しく調べたりするために、ユーザーと対話します。このテストは、規模が大きくなることが多いです。

3) リモートテスト

リモートテストでは、実行者がテストプランを作成し、ユーザーに自分の環境で一連の作業を行わせながら、ブラウザのウェブカメラを介して記録します。このタイプのユーザーテストは、実行者と一緒でも（ウェビナーや電話会議を使用して）、ユーザーのみで実施することも可能です。

4) A/Bテスト

A/Bテストでは、アプリやウェブサイトの表示を2つのパターンに分けて、ランダムにAパターンを表示し、もう片方にBパターンを表示し、それぞれの成果を比較することで、より成果の高いデータを集計します。

終わりに

ユーザビリティテストは、ユーザーの満足度を向上させ、品質保証に必要なテストです。しかし、単にプロジェクトのマイルストーンではないことを理解することが重要です。「チームはどのようなテストを行えば一番効率的なのか」を考えて実行する必要があります。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました！