天気予報のデータを活用したウエザーマーケティングについて
人の感情や行動は天気によって左右されることがあります。暑い季節になるとアイスクリームを食べたくなったり、寒い季節になるとお鍋を食べたくなったり、晴れの日に遠足に行きたかったりするという人間の心理を利用してマーケティング活動に生かす研究がいくつか行われてきましたが、その中のひとつは「ウェザーマーケティング」です。実は、「ウェザーマーケティング」という概念は昔存在していましたが、気象観測に必要な技術がまだ発達していなかったのが原因であまり注目されていませんでした。しかし、現在話題になっているAIが大きく発達しており、コンピューターの性能が向上していることから、観測の精度が上がってきていることから、ここ近年注目されるようになりました。この記事では、気象データをどのように活用していけるのか考えていきたいと思います。
目次
- 天気とマーケティングの関係
- 気象データの入手方法
- 気象データとSNSプラットフォームを活用したウエザーマーケティング
- まとめ
1.天気とマーケティング活動の関係
ブログやポータルサイトなどで、「寒いと売れるもの」、「気温が上がると売れもの」のような記事を誰でも見たことがあると思います。また、上にも述べているように、暑い季節になるとアイスクリームを食べたくなったり、寒い季節になるとお鍋を食べたくなったり、晴れの日に遠足に行きたかったりするという感覚は生理的欲求に基づく反応の一つです。つまり、気象が変化すると人間の生理的欲求が沸いてくるため、何かを食べたい、何かを飲みたい、どこかへ行きたいとなると、消費活動が始まります。
この仕組みの研究の成果としてウェザーマーケティングという気象データを商品やサービスの販売のマーケティングに生かす手法が生まれ、天気とマーケティングの関係が証明されました。
2.気象データの入手方法
リアルタイムで自動的に気象データを取得したいなら、APIを使うとよいでしょう。気象データ取得APIの提供会社によってAPIを呼び出す方式が異なるかもしれませんが、リクエストに経緯度を渡せれば、その地点に合致した気象データが返却してくれるはずです。また、目的に応じて、展開しているサービスで使うことが必要な気象データをフィルターすればよいでしょう。
気象データには、降水量、気温、湿度、風速などが含まれていますので、目的に応じて、展開しているサービスで使うことが必要な気象データをフィルターすればよいでしょう。また、過去データはもちろん1時間後、3時間後などの観測データも取得できるため、マーケティングにうまく活用していけば、売上向上には大きな貢献を果たしてくれるでしょう。
3. 気象データとSNSプラットフォームを活用したウエザーマーケティング
一度検索したサービス、商品がFacebook、InstagramなどのSNSプラットフォームで広告として表示されているのを見たことありませんか。それはリスティング広告と呼ばれており、インターネット利用者が検索したキーワードと連動して表示されるマーケティング手法の1つです。しかし、ウェザーマーケティングでは広告主があらかじめ設定した条件に合致したら広告を配信するという仕組みになっています。この制御を実現するために、気象条件を設定するためのプラットフォームが必要になってきます。また、条件が合致したら配信される広告に連動される必要があるため、このプラットフォームでは気象条件の設定も、SNSプラットフォームに出した広告の情報を保持させないといけません。
上記の画像で大体イメージ付きましたでしょうか。気象条件設定管理プラットフォームに広告を保持させるためには、各媒体のFacebook、Instagram、Youtubeの広告APIを使うことが前提ですので、その仕様とつなぎ方については提供会社に問い合わせながら、進めるといいでしょう。
4. まとめ
天気予報、気象データを使うことで売上向上につなげていけるだけではなく、購入履歴のPOSデータを活用して消費活動の傾向を掴むことができると常に利用者によって必要なものを自動的に提案できるようになるのでないでしょうか。